祭屋台・山車・神輿について

祭屋台や山車の仕事をするようになった、きっかけ。

祭屋台の作業をさせて頂くのは浜松・有限会社小池工務店 棟梁(浜松地方では有名人)とのご縁がきっかけでした。当時、棟梁とお付き合いのあった漆塗り・金箔加工の職人さんが高齢化し、困っていたところ、偶然仕事の依頼を受けました。そして、私達の仕事を気に入って頂き・・・

 

「俺の作った山車・屋台には、全部この”本物の仕事”をして欲しい!」

 

と思っていただいたところから始まります。こうした信頼関係を裏切ること無く、今後も精進してまいります。  私どもの仏壇産地の歴史は400年ほどになります。国の伝統産業の指定を受けて約40年を越え、技術、技法、後継者を育成しながら頑張っております。この経験を生かし、屋台・山車・御神輿の修復作業や新装飾のお手伝いをさせて頂いております。当社では長い歴史を刻んでいく街の宝ですので使用材料・技法をよく吟味して施工することが大事だと考えます。

 漆と言っても日本産・海外産もあります。価格と技法・材料のバランスを考えて提案します。これらの作業は棟梁との共同作業で進めます。こちらの連携も長年の経験を活かし、他社にはない連携がとれます。この効果はすぐには目に見えませんが、経験値の少ない業者には絶対に真似はできません。


※以前あった 電話での問い合わせ時の内容を一部紹介します・・・

「螺鈿細工をとにかく安く加工できないか?」という請負業者様からの問い合わせでした。「可能ですがどういった内容でしょうか?」と、尋ねるとどうやら、祭屋台の修理とのこと・・・・

 螺鈿材料は本物を使えば高額になりますし、蒔絵のような転写シールを使用すれば格段に価格は抑えられます。漆を使用する場合の中でも作業工程により価格は変動しますし、ウレタン塗料を使えば材料代も安くなります。ですが、ウレタン塗装は耐用年数が未知数です・・・ウレタン塗装なら安く作業できるのでその工法で作業を進める指示をいただきました。・・・・ですが、よく施主様と相談することを進めました。ウレタン塗装を説明せずに使用したら、施主さま(実行委員の方はもちろん町の方)の思いを裏切るような事態になりますよ」と念を押すと・・・「ガチャン!!」と電話は切れました。

木地について

修理依頼の場合は木地修正から始まります。小池工務店さんが解体・木地修正は行いその後、当工房に運ばれます。 使う場所がはっきりしていて、修理法が正しく決まっていれば問題ありませんが、時折、”旧塗装の再現”という依頼があります。ほとんどの場合は変わり塗りなどでも、工法が理解できているわけですが・・・違和感のある場合もあります。長年使われた部品は特に、劣化した塗料を剥離していくと・・・時代を遡るように塗装が地層のように塗り重ねてあるのがわかってきます。

 たとえば100年前に漆塗装にて新品制作した部品でも50年前に修繕したとしてその時に使われていた塗料が漆ではない場合があります。 新品当時は金箔仕上げだったけど朱色に変更されているとか・・・         ※写真と本文は関係ありません

小さな木地修正を行います。

傷みが激しい旧塗装は剥離します。

塗装がしっかりしている場合は塗り重ねていきます。

汚れが激しい場合は洗浄します。

こうして下処理終わったら下地をします。

 

 

下地材を練り合わせます。

パテのように傷に埋めるためのも 漆+刻苧綿(こくそわた)

布貼りに使うための糊のようなもの 漆+米糊

木地全体を覆うようにヘラつけするためのもの 漆+米糊+地の粉

下地の最終仕上げ用としてのもの 漆+水+砥の粉

それぞれ違った調合で漆と混ぜる材料が変わってきます。

 

これらと似た下地材 「サーフェイサー」という下地材もあります。※漆は含まれていません。

木地の破風に漆糊を使って布を貼っていきます。

布貼り後、地の粉サビつけ~本サビつけ と、数回の下地の層を作っていきます。

下地さびつけが終わり、約1ヶ月の養生期間を経て、砥石で研ぎます(表面を研磨する)

 

それが終わるとようやく漆塗りの工程になります。

 

画像は2回目の朱漆を塗っている場面です。

下地材料に漆を混ぜるか否か?

漆は国産か?海外製か?

漆塗りは1回か?2回か?3回か? それともカシュー塗装?ウレタン塗装?

金箔は伝統技法で制作したものか?・それとも製造工程を簡素化した断切り金箔か?

純金の含有比率は? 錺金具は手作り金具?プレス金具?

話が脱線してしまいました(^o^) 施主様も一緒になって考えていただくと、伝統技術の情報の整理ができ、見積金額の妥当性が見えてくるはずです。

・・・・”目利き”の始まりです。

 

話を戻します。

漆を塗った後更に1ヶ月ほど養生します。

そして金箔工程に入ります。

金箔材料にも仕様の違いがもちろんあります。

金箔を貼る材料にも種類があります。
こちらは伝統的な漆糊を利用した金箔置き(貼り)の画像です。

錺金具を取りつけます。

 

画像は施主様から依頼いただいたように「敷」という字を1つずつ彫っていきました。 

毛彫りという技法(銅板にタガネで模様を彫っていく)にて垂木本数に合わせ200個以上同一品を制作しました。

こちらは、透かし地彫りという技法です。立体感があり、透かしてあるため漆塗りとのコントラストが映えます。そして文字や唐草模様が立体的に彫金されています。

令和6年

磐田市 掛塚蟹町 祭り屋台 破風・勾欄・抽斗など修繕1式


令和4年

御前崎市 合戸組屋台 組子修理






平成25年

名古屋市中区千代田 

 

子供神輿装飾 ・獅子頭1対 修繕


平成24年

愛知県 名古屋市 鹿子神車 輪掛け 拭き漆加工

 



平成21年

静岡県浜北市 山住神社様 御神輿の修復作業


平成21年

静岡県竜洋町掛塚 蟹町祭屋台の修復作業


平成21年

静岡県 本旭組 土台漆塗り・錺金具制作 作業


平成20年

静岡県浜北市 岩水寺様 御神輿の修復作業(漆塗・金箔・錺金具)

仏像5体 修復

 


平成20年

愛知県常滑市西之口 雷神車の修復作業(漆塗・金箔・錺金具)


平成19年 

静岡県菊川市 新道組祭屋台の新装飾(漆塗・金箔・錺金具)


平成18年

静岡県磐田市 中町祭屋台の柱6本新装飾


平成18年

静岡県磐田市 東町祭屋台の装飾(漆塗・金箔・錺金具)


平成18年

静岡県御前崎市合戸町 祭り屋台の装飾(漆塗・金箔・錺金具)


平成17年

 

瀬戸市潮干町 獅子頭 1対 修繕

 

平成17年

甚目寺町 獅子頭 1対 修繕


平成15年

静岡県浜岡町大山町子供祭屋台 新装飾


平成13~16年

静岡県竜洋町掛塚 貴船神社様 四神

 

(青龍・朱雀・玄武・白虎)修復作業(漆塗り・金箔加工)


平成12年

 

静岡県竜洋町掛塚 砂町祭屋台の修復作業


平成11年

静岡県竜洋町掛塚 田町祭屋台の新装飾


平成10年

静岡県天竜市相生祭屋台の修復作業


平成 10年

静岡県福田町 本町連祭屋台の修復作業

 


平成 9年

静岡県浜松市笠井町 神社御輿改修工事

 


平成9年

静岡県竜洋町掛塚 大当町祭屋台の修復作業


平成4年

静岡県浜岡町 大山組祭屋台の修復作業


 

平成 8年 静岡県浜北市根堅 東組祭屋台の装飾(漆塗・金箔・錺金具)

平成 6年 静岡県竜洋町掛塚 本町祭屋台の修復作業

平成 5年 静岡県竜洋町掛塚 蟹町祭屋台の修復作業

平成 5年 静岡県竜洋町掛塚 中町祭屋台の修復作業

昭和 62年 静岡県浜岡町 二の組祭屋台の修復作業


四方転びの文机 山車大工制作

四方転びの文机 浜松山車制作に従事する山車大工が制作しました。欅無垢材ホゾ組にて仕上げられた質実剛健な木地に当社職人にて拭き漆仕上げをし、完成させました。
天然漆 日本産生漆を使用ししっとりとした艶に仕上がりました。 実物の存在感を感じてほしい商品です。

 

※四方転び=大工言葉で「斜めになっている」という意味です。よって四隅の足のデザインが斜めに立ち上がっているところから由来します。

¥275,000

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